良いものをつくったら売れる!は間違い?

日本経済の低下と共にメイドインジャパンの終焉が「常識」となっています。

こんにちは。浦野です。

今日、「品質を良くすれば売れるという幻想を日本は持っていて、それが通じなくて没落した」みたいな話を聞いて、「ん?」とおもってなんとなくこのページを書き始めました。

確かに、「常識」のようにそう囁かれるのですが、それって本当に正しいのかなと思いまして。 

世界を席巻したメイドインジャパン?

昔、何かの文脈で「さすがメイドインジャパン」と香港人に言われたことがあります。

昔といってもそんな前ではないです。7年くらいまえかな・・・?世界でもメイドインジャパンってやっぱ高品質と思われてるんだなとそのときはなんだか嬉しく思ったものです。

確かに、1989年あたりは世界の時価総額ランキングのトップ10のほとんどを日本が占めていましたし、今「アメリカのベンチャーはすごいね」と言われるようなノリで「メイドインジャパンはすごいね」といわれていたのかなと想像しています。

※この頃は子どもだったのでよく知りませんが。

でも日本没落

でも、その後、日本企業はアメリカや中国その他の企業にがんがん追い抜かれ、今やトヨタでも26位とかをウロウロしているかんじです。当時は時価総額世界1位だったNTTはいったいどこへ・・・という感じです。

この日本の没落と共に「メイドインジャパンはあんだけもてはやされたけどだめですね」と言われ始めたのでしょうか。今や評判はよくありませんね。

これだけ高齢化によって内需が衰えたのだから国内で物が売れないのは仕方ないでしょう。みんな欲しい物なんて高齢者にはそうたいしてないです。そして、高齢者になると大部分を通常は医療にお金を使うようになるのかもですが、日本の場合はそれすら大部分が国負担(税金負担)。これは消費が落ち込みまくるのも無理もないですよね。

海外にも売れない=メイドインジャパンの終焉

じゃ、海外に向けてものを売ればいいのでは?といってもそれもけっこう大変。海外に日本の製品は思ったより受け入れられていません。メイドインジャパンは実際のところあんまり世界に通用しないということがめくれていったのです。

日本の家電にしても、高すぎて売れない。高品質といって多機能なものをリリースしても現地の人は高いと買わない。それより安価にし機能をしぼりつつデザインの良い韓国製品など外国製品の方が売れたと聞いています。

例えば、日本だと洗濯機は乾燥機能付きのドラム式が受けていますが、アメリカだと日本みたいに家が狭くないので洗濯機と乾燥機がバラバラのものが売れるときもあったとか。あと、東南アジアでは国によっては洗濯物は手で絞る文化が抜けきれていないので乾燥をつけずに安くしたものや、簡易的な「絞る機能」を付けたものが売れたとか。

そういったローカライズに対応せず「良いものを提供する」といった日本の奢りが日本を没落されたと頻繁に言われます。

日本製品がお店の隅っこに追いやられていき、「メイドインジャパンはもう通用しない」というのが「常識」となってしまった気がします。

でもそれは本当なのか?

メイドインジャパンなんてもう古いっていうのですが・・本当でしょうか?

日本人は自虐好き・・・

これは僕の私見というか、個人的な肌感なのですが、日本人って普段「こうだ!」と意見を強く言わないのに、なぜか「こんなに僕は悪いです」というところだけはっきりと自信をもっていう人が多い気がします。

あれは基本、卑怯な態度だと思っているので僕は好きではありません。自虐。

メイドインジャパンに関しても同じです。なんか「いやー日本やばいよね」「メイドインジャパンとかアホなこと言ってたんだよね」という妙な悲観というか、自国責めが好きな方が多いです。普段しゃべらないくせにその時だけ自信をもって主張しはじめます。自分たちは間違っていたんだと。

本当に終わっているのか?

ここでいろんな客観的なデータなどを出して説明するいことはしません。そういうのはSEOをかけようとおもったときか、金もらってクライアントにデータとして出すときくらいでいいので。

このページは「社長ブログ」ですから、僕浦野の肌感から感じたことを根拠に語ります。

で、この「メイドインジャパンは終わった」もしくは「メイドインジャパンなんてもともとたいしたことなかった」という常識みたいな考えですが、これ本当でしょうか。

僕はあんまそう思えないのですよね。

レストランを見ても群を抜いている気が

例えば、海外に行った時に思うのが「高いレストランしかまともなご飯が出ない」ということです。

これって僕の感覚値ではあり、そして日本で育ったから日本の味に完全に舌がそまっている可能性を考慮した上で言っています(それでも間違ってる可能性もまぁありますが)。

日本のレストランって安いところでも、すごく安定した水準を保っていませんか?

ハワイにいったとき僕は「食べるものがないなぁ」と思うことが多いです。食べたいものがあまりなく。結果、1日2回ハーゲンダッツに(←)。

ハワイですらそうなんです。日本観光客だらけのハワイでも。唯一日本語が通じる外国なんじゃ・・・っておもうハワイでも!

アメリカ本土にいくとさらにこの傾向は高まり、「Good Choice!」なんてウェイトレスに言われたサラダがファッキンバッドなまずさだったりしたこともよくあります。

鉄板焼はガーリックの味しかしないとか。

仕事でもジャパンのほうが・・・

 仕事でもそうです。

スペイン人と仕事をすると、打ち合わせ開始時刻に現れたと思ったら「ちょっとまってて」と2時間離席して平気な顔とか。香港でも似たようなことがありました。

スウェーデンからの輸入品を扱ったときは日本に発注したものが入ってこないときに「スタッフ全員風邪なんだよ」といういいわけだったり。

おーのー!白装束で切り込んだろか!と思ったものです。いやこれは完全に僕が間違ってるかもですが。

なんかああいう体験をすればするほど、「ひょっとしたら日本ってまだまだいけてるんじゃないの?」って思うわけです。これは僕の勘違いなのでしょうか?

結論:「機能」に溺れたのは確かに間違いだが。

しかし、メイドインジャパンはまだイケてる・・・というか、イケてるものに容易に豹変するとおもいます。

後悔してきました。

いや、てかですね。このページこんなに長くなると思っていませんでした。ちょっとふと思い立って書き始めただけなのにかれこれ30分以上かいています。後悔してきました。

ちなみに、こういう「後悔してきました」とか見出しをつくるとSEO上マイナスすぎます。いっきに順位を落とすのでやめましょう。

僕はかきますが。

「機能」に溺れたメイドインジャパン

まぁそれはともかく、メイドインジャパンの品質はものすごかったと思います。いや今でもすごいとおもいます。

ただ、唯一「機能にこだわりすぎた」といえるのではないでしょうか。多機能であることを売りにしようとした傾向が強いとおもいます。

これって時代ですよね。ドラえもんなんて多機能の権化です。ポケット1つになんでも入ってて、タイムマシンは出すはタケコプターで空はとんじゃうわ、ほんやくこんにゃくで一瞬で多言語化、アンキパンでテストも楽勝、どこでもドアでは同級生の風呂場にワープしちゃうという多機能っぷりです。

「他にはないすごい機能がついています」

それに憧れた時代に日本はちょうど経済成長したので、機能至上主義になっちゃうのも仕方ない気も。そりゃあ浮かれるものだと思います。

機能以外に着目した製品開発にスライドするだけ

しかし、日本のこのきまじめさはまだまだ世界トップクラスなんじゃないでしょうか。

今までは、あんなこといいなできたらいいな〜♪とドラえもんを作るノリで商品開発をしていた日本も、

「顧客が求めるものだけを搭載した商品を、安価に売れる数だけ作る」

というスタイルに移行するだけでまたすごいメイドインジャパン商品をつくれるのではないかなと感じるわけです。つまり機能(主観)から顧客が求めるもの(客観)へのスライドとも言えるでしょう。 

現にアメリカと中国はプロダクト重視ですよ

こういう事を話していると、今度は「製品の開発に拘泥すると以前のようにまた海外で負ける!」「売り方が9割なんだ!」みたいな議論に巻き込まれそうになります。

売り方が大切なのはもちろんです。それは否定しません。

でも、むしろ、アメリカや中国のほうがプロダクト重視です。ただ日本と違って機能重視なプロダクト開発ではなく、マーケット(顧客・市場)が求めているものを作るという方向性の違いがあるだけです。

これをPMFといいます。プロダクトマーケットフィットということ。つまり、製品が本当に求められているものをになっているのか?です。

これだけのために何十億も何百億も使うのがアメリカ企業なのです(中国は金をつかわずパクる傾向高し)。そして成功しています。世界中に売れるものを作り続けて。最たる例はiPhoneです。

でもこのプロダクトマーケットフィット。日本人が全力で目指したらすごいものをつくれるんじゃないかなぁ・・・とおもったりもしてるのですが。なんかマーケットが求めるものを作るだけではなく、マーケットが潜在的にもとめているものをつくる力すらあるような。。

無理ですかね?

無理かもしれません。でもそれを夢見ています。ちなみに、うちの製品もそこ目指しています。

皆でがんばってアメリカ・中国をまた抜きましょう。